column

業務委託と何が違うの?「面貸し」で働く美容師とは

公開日:

この記事は約 3 分で読めます。

業務委託と何が違うの?「面貸し」で働く美容師とは

美容師の働き方と言えばサロンに雇用されて正社員やパート、アルバイトなどといった形で働くのが一般的です。しかし、最近では美容師の働き方も多様化し、雇用契約を結ばない働き方を選ぶ人も増えています。

雇用契約を結ばない働き方の一つに「面貸し」があります。求人情報などでこの言葉を目にすることも多いですよね。「面貸し」とはどのような働き方なのでしょうか? 
「面貸し」で働くメリットや業務委託との違いについて見ていきましょう。

「面貸し」ってどういう働き方?

「面貸し」とは、サロンの設備など一部のスペースを貸し出す契約形態のことです。
アメリカやヨーロッパなど、海外では美容師の働き方として一般的なシステムで、日本でも都心などで増えてきています。

美容師は個人事業主としてサロンの一部を借りて業務を行い、場所を借りることへの対価としてサロンへ料金を支払うという方式です。

サロンへの支払いは、時間当たりの単価が定められている場合と、売上に対する歩合率が定められている場合があります。

「業務委託」と「面貸し」の違いは?

個人事業主としてサロンと契約を結ぶという点では、面貸しも業務委託も同じです。
しかし、この二つの働き方は似ているようで違いがあります。

業務委託の場合、売上や顧客はサロンに帰属します。
業務委託で働く美容師は、サロンから業務を受託し、その対価として売上の数パーセントを報酬として受け取ります。

面貸しの場合、売上や顧客は美容師に帰属します。
面貸しで働く美容師は、その売上から、面貸しサロンへ場所代(家賃)を支払うのが基本です。

業務委託では集客はサロンが行ってくれますが、面貸しの場合は自分自身で集客方法を考えたり、集客のための営業を行ったりする必要があるという違いがあります。

面貸しで働くメリットとは

業務委託と何が違うの?「面貸し」で働く美容師とは
美容師が面貸しで働く場合には、以下のようなメリットが考えられます。

自分のペースで働きやすい

集客や予約スケジュール調整などを自分で管理するため、都合に合わせて働く時間や仕事の量を決めることができます。ライフスタイルなどに合わせた働き方ができるのは大きなメリットの一つです。

お客様の満足度が上がる

面貸しでは、一人のお客様に対して一人の美容師が最初から最後まで担当することになります。途中で作業担当者が入れ替わらないので、お客様の満足度向上につながるというメリットもあります。

少ない資金で独立開業できる

美容師としてある程度経験を積んでも、独立するために店舗を構えるとなると資金面のハードルが高いのが現実です。面貸しなら少ない資金で開業することができるため、独立の第一歩にうってつけです。いずれ自分のお店を持ちたい人が準備段階として利用することができるという点もメリットだと言えるでしょう。

以上、面貸しという働き方についてメリットなどをご紹介しました。
家事や子育てをしながら自由になる時間を利用して美容師の仕事を続けたいという方や、独立を考えている方は、面貸しという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

LINEで送る